サラリーパーソンの護心術−エクスキューズ

心にエクスキューズ

今回から何回かに分けて、サラリーマン/ウーマンの方がストレスの少ない会社生活を送るための実際的な方法について、私自身の経験も踏まえて書いていきたいと思います。

 

朝起きた時に「ああ、会社行きたくないなー」と思う方はかなりおられると思います。

でも、たいていの方はイヤイヤながら支度をして、会社に出かけていく。

 

そんな時に、おぼえておいて頂きたいことは会社に行きたくなくて当たり前だ」ということをきちんと認識しておくことです。

 

はっきり申し上げて、毎朝きちんと決まった時間に起きて、毎日就業時刻から定時までの決められた時間働く、ということは動物である人間の本性に反しています。

人間以外の全ての動物は、他の何ものにも依存せずに自らの体内時計を基準に日々生きています。

 

ただ、人間は社会というものを作って生きてゆく側面が強いので、どうしても動物本来の野性と社会が要請するルールとの間で軋轢が生じてくるように見えます。

 

そこで、「会社に行きたくなくて当たり前なんだ」と野性、つまり心の衝動に対し、無理をさせていることを自覚して「ごめんね」と言います。

これだけでも、心の意向が存在することを認識してもらったことで、野生が暴発する可能性は少なくなります。

 

しかしそうは言っても、やはり会社に行ってけっこう長い時間働くわけです。野性にとっては負担となります。

だから、もうひとつ「心にエクスキューズをすることが必要でしょう。

当然エクスキューズには正当な理由が要りますので、野生に「我慢してくれ」と言うだけの材料が必要になります。

 

やはり、給料が最大の材料かと思います。

「あなた(心)はそう言うけど、食べていくことが大事なんだから、これくらいは我慢してよ」と頭サイドがぼやく感じです。

その時、心から何らかの条件が、沈んだ気分とか疲労の形で表明されることもあります。

いや、人によってお金以外の意味を会社に見つけているのなら、むしろ心サイドが積極的に認めてくれるかもしれません。

 

会社生活に伴う「◯◯しなければいけない」という思いは、たいてい心サイドの意向を無視した、頭の独りよがりです。

何事につけ、心の衝動や意向を確認しておく、頭の方はそれをどう扱えばいいか常に検討しておく、そんなことがロポットにならず、人間的に会社生活を送る知恵だと思います。

 

2016年1月11日