カウンセリングルームさとうからのお知らせ

カウンセリングルームさとう

東京都新宿区高田馬場4-17-15東陽ビル812(JR山手線・東西線・西武新宿線高田馬場駅から徒歩4分) 

はじめまして、カウンセリングルームさとうは心理カウンセリング、精神療法、精神分析の専門機関です。根本的な心の変化と薬によらない回復をサポートいたします。対話をベースにした心理カウンセリングにより、うつ病をはじめ、AC(アダルトチルドレン)、不安/強迫障害、パーソナリティ障害等「生きづらさ」を抱えている方の心本来の生き方へ向けて共に歩みます。対面の他各種オンラインでのセッションも可能/月曜〜日曜毎日開室/24時間WEBにてお申し込み受付→お申し込みページはこちらです。 ※当ルームは2021年5月に足立区より移転しました。


【感染症拡大防止の為に】※2024年4月17日更新
感染症拡大防止にあたり、行政機関他の情報に則り対策してまいります。カウンセラーは体調が悪い場合、当日急遽セッションを中止する事がございます。ご相談者の中で、発熱・咳などで体調がすぐれない場合は、当面対面でのカウンセリングはご遠慮くださいますようご理解お願い申し上げます。尚、2023年3月13日以降ご相談者のマスク着用については行政機関の公表情報に準じます(カウンセラーは当面マスク着用致します)。
<セッション当日の対応等について>
・ご相談者がご入室する際に、手指のアルコール消毒にご協力をお願いしております。
・ご相談者をお迎えするに際して、その都度椅子やテーブル等の消毒を実施しています。
・ご相談者とカウンセラーの距離は、2メートル超の間隔を確保しています。
・尚、当ルームの考え方として、カウンセリングは「医療機関への通院」に準ずるものととらえております。
・対面の他、電話・LINE・Google Meetでのセッションも承っていますのでご利用ください。

こんにちは。このお知らせページでは、

・心の問題について悩んでいる方のヒントになりそうなエッセイ

・わかりやすい精神療法の専門知識のご紹介

・臨床の現場で感じたこと

・オープン日時のお知らせ

などを随時書き込んでいます。

*過去の記事は、画面一番下の「サイトマップ」よりお読み頂けますので、是非ご覧ください

ゴールデンウィークの日程について

桜後の新緑美しい折、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、ゴールデンウィークの日程ですが、4/28(日)〜5/6(月・振替休日)も通常通りオープン致します。

 

よろしくお願い申し上げます。

 

カウンセリングルームさとう

カウンセリングの現場では⑬

カウンセリングの環境について

セッション時の環境といえば、まず対面かオンラインのどちらかということになります。

 

人それぞれ、やり易さ、体調や時間の都合がありますから、どちらがいいとかわるいとかはありません。

 

私個人の側からいえば、以前は対面の方がその人の雰囲気や感情がダイレクトに伝わってくるので、対面の方がベターと思っていましたが、いざ電話やビデオ通話でやってみると、これはこれで大丈夫だという感じがしてきました。

 

これも私個人の感じ方と思うのですが、その人の声や言葉そのものに集中し易いことが要因としてあるのだと思います。

 

声に集中といえば、当ルームは対面の場合は、クライアントとカウンセラーがお互い向かい合って着席するスタイルとクライアントが寝椅子に横になるスタイルの二つがあるのですが、寝椅子の場合は向かい合いませんから、カウンセラーはもっぱらクライアントの声を聴く、というかたちになります。

 

これは対面とオンラインの折衷ということになりそうです。

 

一方、着席スタイルはカウンセラーがクライアントの表情を感じ取れるので、もちろんメリットは大きいです。

 

ちなみに、着席か寝椅子どちらを選ぶかは、人によりかなりはっきり好みが分かれます。

 

また、着席はお互い180度で向かい合って座るスタイルもあれば、90度で座るスタイルも可能です、この方がやり易いという方もおられます。

 

加えてですが、自分のイメージを言葉だけで話しずらい時には、ホワイトボードを使っていただくことも可能です。

 

どのようなスタイルであれ、他者にむけて真の自分を表現すること自体が治癒的ですので、その人が好みの表現方法を出来るように、私達も最適な方法を考えていきます。

 

2024年3月5日 佐藤

カウンセリングの現場では⑫

観えてくること

先日、家人と一緒に映画「素晴らしき哉、人生!」(1946年・フランクキャプラ監督)を観ました。

 

名作ということは知っていたのですが、白黒ということややはり古い映画という頭もあり、後回しにしていましたが、、、結果素晴らしい映画でした。

 

終盤、主人公が自分が生まれなかった世界を体験する場面があります。

 

その世界では、主人公が知っているはずの家族や友人は全く違った人生を送っていて、そのことに主人公は激しく混乱してしまいます。

 

しかし、その体験を通して、自分が生きていることでいかに多くの人の人生に影響を与えていたか、また多くの人のおかげで自分があることを悟り、彼は立ち直ってゆきます。

 

さて、カウンセリングがある程度進んでくると、クライアントが「◯◯はいつも私にきついことを言うと思っていたが、振り返ると私を気遣ってくれた時もたくさんあった」というようなことを言うことがあります。

 

これは、物事や人の色々な側面が観えてきた、ということだと思います、「素晴らしき哉、人生!」の主人公のように。

 

多かれ少なかれ、心理的な問題というものは幼少期に形成される自己防衛の必要性に由来します、そして自分を守るという性質上どうしても視野狭窄的な傾向を持つことになります、要は強迫的・自動思考的になるということです。

 

そんな自分の限定された視野を自己観察してゆき、上記のような見方ができるようになれば、一歩も二歩も前進したと言えます。

 

何より自分のことが観えてくると、心が和らいでくる感じ、余裕がでてくる感じになってきます、これは大きな変化です

 

おそらく、物事の真実に触れることと心が動くことには本質的な関係があるに違いありません。

 

2024年1月12日 佐藤

年末年始の営業について

師走の候、いかがお過ごしでしょうか。

さて、年末年始の営業日についてお知らせいたします。

 

2023年12月30日(土) 年内最終営業日

2024年 1月 4日(木) 年明け営業初日 以降通常営業

※2024年1月8日(月・祝)も通常通り営業致します。

 

本年もお世話になり、誠にありがとうございました。

新年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

カウンセリングルームさとうスタッフ一同

カウンセリングの現場では⑪

ストーリー性と非ストーリー性について(続々)

ストーリー性を離れる、ということを言い換えてみますと、

 

「人間、その場その時にならないと本当の気持ちは分からない」ということになりそうです。

 

修羅場で人の本性や実力が出る、とか、誰かを失ってみて初めてその人の大切さが分かる、という話も思い浮かびます。

 

誰かと映画を見に行く、ある会合に出席する、そんなことも当日にならないと気持ちが固まらないことを誰しも経験していると思います。

 

前回までの例でいうと、翌日の活動をきちんと完璧にこなそうと思っている時点で、その場その時の自分の気持ちが存在することに目を向けていない、と言えそうです。

 

その出来事が大きいほど、その場その時のことを考えるのは不安になるし、その不安を前もって取り除きたいと思う気持ちも分からないではありません。

 

しかし、前回の例で言うと、その場その時の不安を前もってどうにかしようとすればするほど眠れなくなる。

 

眠れなくなるのは何故か。

 

私が考えるに、その人が不安と思っている出来事そのものの中に飛び込んでいくことが本質的に不安を軽くする、前もって色々考え眠れない時の心理というのは、どこか、要領よくまとめよう、とか、失敗した時の立ち回り方を考えている、つまり、本質とはズレたところに意識を持っていっているのではないか。

 

それをしたところで本当の不安解決にはならないので、それこそ本当の不安を感じ、眠れなくなるのではないか。

 

なので、その場その時に臨み自分を出すのは不安だが、それを引き受けるしかない。

 

同じ前もって考えるのでも、自分をどう出すかに集中して考え、あとはその場その時の自分に任せるしかない、という気持ちだと眠れるのではないでしょうか。

 

2023年12月7日 佐藤

10月29日臨時休業いたします

秋風涼しき折、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、10月29日(日)は都合により臨時休業とさせて頂きたく、お知らせいたします。

ご迷惑おかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

カウンセリングルームさとう

カウンセリングの現場では⑩

ストーリー性と非ストーリー性について(続)

映画「怪物」は、ある出来事について3人の人間それぞれの主観が描かれているようです。

 

映画「君たちはいかに生きるか」は、母を亡くし継母を迎えた少年の心情を時空を超えた、非常に内的な心象風景として描いているようです。

 

以前の是枝監督と宮崎監督の作品は、今回の映画と比べると、主観より客観、心的現実より出来事的現実に重きをおいて描いていた印象があります。

 

思うに、この世界の有り様として、つまり我々人間存在の本質は、客観性、理論性、辻褄性等とはあまり関係ないところで成立しているのではないでしょうか。

 

ひとつのストーリー、理論つまり単一の線形的な考え(成長・上昇・起承転結等)では補足出来ない何か。

 

再び私の睡眠についての体験です。

 

やっぱり眠れないな、という時「眠れようと眠れまいと何でも来い」という気でいると、いくらか気持ちが変わってくることを発見しました。

 

要は、眠れないまま朝を迎え、何がしかの活動をせねばならない、そのこと自体をも受け入れてしまおうじゃないか、ということです。

 

これは本当に「結果」論ですが、こういう気持ちになると、ほぼ眠りに落ちる、たまにあまり眠れない時でも、元々腹をくくっているせいか、短い眠りでも眠りの質は良い気がする。

 

これは、ストーリー性を離れた結果こうなったのではないかという気がするのです。

 

翌日の活動をきちんとこなさなければいけない、その為には完璧な気分でないといやだ、この感じはストーリー性と言えそうです。

 

しかし、頭でそう考えれば考えるほど、人間の体=人間存在の本質はことごとくそれを意に介さない。

 

次回に続きます。

 

2023年9月10日 佐藤

お盆期間中の営業について

盛夏の候、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、当ルームはお盆休み期間中も平常通りオープンしております。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

カウンセリングルームさとう

カウンセリングの現場では⑨

ストーリー性と非ストーリー性について

先日のことですが、私にはたまにあることなのですが、「ちょっとだけ、10分くらい眠って、すぐ起きて、その後気になっていたことをやろう」と思って、ベッドに横になったところ、そのまま朝まで眠ってしまいました。

 

夜の8時頃から朝の8時まで12時間ほど眠ったことになります。

 

しかも、その睡眠の質が深いのです、疲労を絞りとったような感覚がありました。

 

一方、これまた私にはたまにあることですが、「明日は用事があるので、ちゃんと寝ておこう」という時には、寝る時間を決めたり、寝ている間にトイレに行って睡眠を妨げないように、寝る前におしっこを何回もして、一滴残らず出しておこうとする。

 

(もうお分かりのように)そういう時にはたいてい寝つきが悪い。

 

それでも、しばらくは寝よう寝ようと頑張る、しかし眠りは訪れない。

 

そして、夜も相当遅くなった時、(おそらくこの頑張りを放棄した時に)いつのまに眠っている。

 

しかし、起床後はすっきりした感じはせず、睡眠の充実感がない。

 

さて、誰しも体験していそうなこの現象をどう考えたらよいか、考えているうちに表題のストーリー性に至りました。

 

ストーリー性に至るきっかけとして、是枝裕和監督の映画「怪物」、宮崎駿監督の映画「君たちはいかに生きるか」を観た人の話を聞いたことがあります。

 

このふたつの映画はともに、私が考えるところ、「非ストーリー性」の映画だという気がするのです。

 

次回に続きます。

 

2023年7月21日 佐藤

7月17日臨時休業いたします

初夏目前の候、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、7月17日(月・祝日)は臨時休業とさせていただきます。

ご迷惑おかけ致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

カウンセリングルームさとう